『命を吹き込む』

シルバージュエリー職人

吉田 源

 「日本の技術」と「インディアンジュエリー」のテイストを取り込んだジュエリーブランド「Selfish」

今回は「Selfish」の作品全てを手がけてる職人「吉田 源」さんにインタビューをした。

 普段から身につける「ジュエリー」

彼が創りだす作品にどのような想いが込められ作られているのか。

今回は職人の想いや考えを聞いていこうと思う。

「Selfish」=「気ままに」

 吉田さんにブランド名「Selfish」の名前の由来を聞いてみた。

吉田 僕自身の性格を一言で表したらって事ですかね。「気まま」って意味で使ってるんですけど。ふらっとネットで「気まま」って調べてて、それが「Selfish」になったときに「これだ」と思いました。英語の意味を知ってる人は「自己中・わがまま」等のマイナスのイメージで捉える人が多いとおもうんですけど僕の捉え方は違くて、「その人らしくあること」が「気ままであること」なんじゃないかなって考えに行き着きました。

 元々「インディアン・ジュエリー」は「goro's」から興味をもったんです。最初はその作り方でやろうと思っていたんですけど、「僕は日本人だな。」「インディアンじゃないし。」って思ったんですよ。ただ少なからず影響は受けてるので、全部消したら全く別のものになってしまう。それも僕じゃないので。

「インディアンジュエリー」と「和彫り」2つの要素を混ぜあわせて、「Selfish」の作品を作っています。

究極のSelfish

(普段から作業をしている作業台)

「経年変化」

 吉田さんはシルバーの他に自身が身に付ける服や小物にも強いこだわりがある。物に対してのこだわりも語ってくれた。

 

吉田 服が好きですね。あと皮物も好きです。身につけてるジュエリーは自分の作品もありますが、goro'sのものもあります。やっぱきっかけはここなんで、リスペクトの意味を込めてもつけてます。「初心忘れるべからず」です。

結局服もそうですけど、自分が作るものと合うものになってくるんですよね。「経年変化」するものが好きです。自分の作品も何十年後とかに「ビンテージリング」とかになってほしいですね。そしたら死んでてもどっかでテンション上がってると思います。(笑)

吉田 普通シルバージュエリーは機械だったりパソコンだったりを使って仕上げます。もちろんそのメリットはたくさんありますけど。それは「表現したい」というより「利益を得たい」というのがメインなんですよ。利益を目的としたジュエリーなんです。僕が作りたいのはそんな物じゃないんです。手作業でやることで、作り手がそのまま作品に乗っかるんですよね。僕はそれを最初から信じていたし、これからも変わらないんじゃないかなと思います。だから型は作らず一点ものでやりたい。僕自身の想いは人に任せられるものじゃないんで、これからも作り続けていたいです。

 自分自身そのものを「Selfish」と語る吉田さん。

そんな彼が影響を常に受けているのは「人間以外の生物」だと言う。

吉田 影響受けてる人はたくさんいると思いますけど、結局は「人間以外の生物」に限るのかなと。これは結構でかいです。彼らこそセルフィッシュなんですよ。本能のままでしか生きてないんで。「生物」こそ突き詰めた「究極のSelfish」ですから。人間が本能のままではいけないと思いますけどね。(笑)

でも理性が伴った人間だからこそ「Selfish」を表現したいなってのもあるんですよね。

1%の想い

 作品のほとんどを手渡しで直接使い手に渡す吉田さん。

どんな人に作品を届けて、身につけてほしいかを聞いた。

 

吉田 1%でも「Selfish」を理解してくれる人ですかね。多分「Selfish」の1%って、僕の1%を知ってもらいたいんですよ。「Selfish」のこだわり、工程が気に入って、石が気に入ってとか、表現の仕方とか。なんでも良いんですけど、理解してくれようとするのがいいんですかね。その上で使い手の人が長く使ってくれたら最高に嬉しいです。作品が手に渡った瞬間がおもしろいです。直接作品を渡すとその瞬間の顔を見れたりして、やっぱり嬉しいなと思いますし。やりがいになりますね。

 ひとつひとつの作品に対して想いを乗っけて作る吉田さん。

そんな全身全霊の作品作りをする彼に、好きな言葉を聞いた。

 

「REAL JEWELRY IS TALISMAN AND FORCE TO GIVE. 」

「本当のジュエリーはお守りであって、力をくれるものです」

 

職人は魂を乗せて作品を作り、モノに命を吹き込む。goro'sの作品を見て、吉田さんが魂を感じたように「Selfish」の作品を見て、その想いや、魂が伝わる。この先何年も「Selfish」の作品が受け継がれる未来が待っているのかもしれない。

 

(2015.11.17  都内某所)

取材・ライター 鈴木 隆太

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