
『ゼロから始める才能』
Word Painter たっくんコドナの落書き
卍LINE、Rickie-G、JESSE(RIZE)、GAKU-MC、Nabowa、sumika、DSLをはじめ、様々なミュージシャンとコラボしている「たっくんコドナの落書き」。
本来の活動以外にもアパレルブランドを立ち上げたりと多方面に活動の場を広げているたっくん。
今回はたっくんの「書き下ろし(あなたの瞳を見て直感で言葉を産み出します。)」を始めたキッカケや自分の想いについて聞いた。
『とりあえず、辞める所から』
現在のwodr painterとしての活動をする前は青山のカフェで店長をやっていた。常に満席になるような人気のお店だったそう。普通『店長』というと雇われていても自分がトップのイメージがある。
不意に彼は「自分の人生に賭けて生きていない」と思った。それがきっかけとなり「自分に賭けて生きていこう!」と決意を固めた。
「辞めることから始まるから、とりあえず辞めよう!」
カフェの店長を辞める三ヶ月前。自分に何が出来るのかを探していた時、南アフリカで植林活動をしている団体の活動に参加をした。代表の方が文字を書いて生きている人だった。パフォーマンスを見て「路上に座って字を書くなら僕にもできるかも!」と思ったという。

たっくん すごい人を見たときってだいたい2パターンあると思うんです。
「あの人だからできる」というのと「これなら自分にもできる」。
僕はおこがましくも後者で、自分にもできると思ったのがword painterを始めたキッカケです。自分に賭けて生きて行くという事で、まず辞め方が大事だと思いました。辞めるときの流れが次に続くと思っているので。やることが決まってるのに、覚悟がないからテキトーな言い訳を付けて辞めるんじゃ自分は続かないと思ったんです。なのでストレートに「路上で字を書きたいので辞めます」と言って辞めました。当時は「そんなんで食べていけるの?」と笑われましたけどね。
以前こんな出来事があったそうだ。千葉の津田沼の路上で書き下ろしをしていると、男性がこちらに来て「俺、お前みたいなやつ嫌いなんだよね。俺はバイトを一生懸命やりながら駅前で歌って音楽やってるようなやつの方が好きなんだよ」と言われた。
たっくん そのとき真剣にその人を見て「いいですか? よく聞いて下さい。じゃあなんでその人はバイトを辞めないと思いますか? それはその人に覚悟が無いからですよ。覚悟があればバイトをやめて、音楽一本でやると思うんです。僕はその覚悟をしてここに座っているんです」って伝えました。
僕はそれが真実だと思います。覚悟がないから1本に絞れない。音楽1本でやろうと思って、決めた瞬間に追い風が吹きまくるのに。もちろんバイトをする事で曲が出来るとかもあると思いますが、本当に覚悟決めた人は1本に絞ると思うんですよ。それが正しいかはわからないですが、僕はそう思いますね。

『書くことを通して伝えたいもの』
最近では国内のみならず海外でライブペイントする機会も増えている。1番印象に残ってるライブペイントを聞いた。
たっくん カンボジアでパフォーマンスをしたときはすごく印象的でした。子供たちがすぐそばで触れるくらいのところにいる状況で書きました。それがすごい暖かくて、幸せだなって感じました。見守られてる感じが。
実際文字とかどんな意味の言葉を書いているかは現地の人にはわからないと思うんですよ。でもわからなくていいかなとも思ってます。だってサッカーのルールが分からなくても、一生懸命サッカーをやってる人を、カッコ良いと思うじゃないですか。そうやって書いてる姿で鳥肌を立てれればいいかなと思う。逆に通訳を入れると要約されてしまって本当に伝えたいことが伝わらないんですよ。だからなにを書いたか説明しなくてもいいと思うんです。
伝わるものは伝わる。言葉で伝えるというよりも、書いてる姿で伝えたいと思ってます。
彼が書く字には想いが込められている。彼の書く言葉はどこか未来へ向かう自分に対して背中を押してくれるような言葉が多い。言葉を武器として、生きる彼の好きな言葉を聞いた。
『Everything’s gonna be alright.』
すべてうまくいくよ。
たっくん 直訳すると「すべてはうまくいく」。
でもそう思えない時もいっぱいあるじゃないですか。そうするとこの言葉ってすごい重荷になるんです。「全然うまくいかないじゃんか!」って。嫌いになりかけたこともありました。でもこれを「すべてうまくいくよ」と訳し方を変えてみたんです。そしたら、誰かが言ってくれてる言葉に思えて改めて好きになれました。
彼の背中は大きく、その背中に自由を背負って立っている。苦労も知った上で人生を満面の笑みで楽しんでいる。『自分に賭けて生きる』そう思って行動できる人はどのくらいいるのだろうか。『何かに賭けて生きたい』と思う人へ向けて背中を押してくれる彼の描いた言葉を捧げたい。
『ボクらはどこへでも行ける』
(2015.7.8 都内某所にて)
取材:鈴木 隆太 松元 加奈 廣瀬 隼人
ライター:鈴木 隆太
2016.11.10 改編

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『LAICEPS』ライセプス
たっくんがプロデュースするブランドです。
反対から読むとSPECIAL=特別なモノ。
一年に1回着る特別な物じゃなくて、普段から着れるモノづくりを。特別なモノではなくて、日常に関わるモノをというコンセプトと
来世に伝えるという意味で「来世P.S.」という願いを込めて。
ブランド名には「PEACE」の文字が全部入っていたり、真ん中三文字が「ICE(アイス)」という単語があり、つい熱くなってしまう自分をクールダウンするという意味付け。
このような願いとコンセプトで創られているブランドです。
Tシャツ、パーカー、トートバッグなどを手作りで作っています。
お求めはたっくんのFacebookにて!

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