「ふるさとを愛する」
シンガーソングライター
天音みひろ
ふるさとを愛しふるさとを大切にする、熊本県人吉市出身のシンガーソングライター天音みひろさん。ライブはもちろんテレビやラジオ、お祭りなどにも多数出演。地元人吉市では新聞でのコラム連載も行っていた。2015年、ふるさとの良さをもっと体感したい! と全国47道府県路上ツアーを見事達成。今回はセクシー且つパワフルな美声の持ち主、天音みひろさんの「人生の転機」にスポットを当ててみた。


●誰かの笑顔を見たときはかなりテンション上がります
天真爛漫にも見えるみひろさん。しかしここまで来るのは決して簡単なものではなかった。
東京に来て1年目、みひろさんはものすごく自信を失った時期があった。事務所に所属していたとき、事務所の社長から浴びせられた「へたくそ」「お前のレベルで人前に出せるか」などの言葉。社長からしたら厳しく育てる為の手段だったが、当時の彼女には人前に出るのも嫌になるくらい辛いもの。そんなとき、みひろさんが歌手として歌い続けることができたのは応援してくれるファンの声援だった。(以下本人)
「その当時から応援してくれている人がいて、『僕は天音さんの思いが詰まってるこの曲が大好きで』みたいなことを一生懸命伝えてくれて。そういう一言が無かったらやっていけないですよね、誰かが自分の歌を好きだったりとか、誰かの心に歌が届いてないと自信は持てないので。 歌を聴いてくれている人の笑顔を見たときはかなりテンション上がります。やっぱり誰かの喜ぶ顔が見たくて歌手をやってるところがあるので。それから徐々にもっとがんばろうって思えて。売れなかったときに応援してくれた人に恩返しをしたいなって、場数をこなして、どんどん感覚が掴めてきました。場面によって、あーこういうとこではこうやってしゃべったりとか、こういう歌選べばいいんだとか、経験を積むうちにだんだんだんだん分かってくるようになりました」
●人生を変える出会い
話していくうちにみひろさんのまっすぐな言葉達に強さを感じた。雰囲気で伝わってくる”芯の強さや自信”に魅了される。ほかの質問をするはずだったがそれがなぜだか気になって仕方なかったので聞いてみた。
「みひろさんを見ているととても生き方とか芯が強い印象を受けるのですがなぜですか?」
突発的で抽象的な質問にも関わらずみひろさんは笑顔で答えてくれた。(以下対話)
天音:うーん、なんだろうな。人との出逢いの影響力はすごいあります。東京に出てきたときは本当悩み悩みだったんです。「どんな歌つくろうかなー、何がうけるかなー」みたいな。当時事務所に入っていたのでプロデューサーから言われた通りにやってみたり。それでもなかなかCDが売れなくて。バラード歌ってみたり、ちょっとセクシーなの歌ってみたり、3年間くらい本当ブレブレでやっていて。
そんなときにある人に出会ったんですね、地元の熊本の人吉出身で黒木安馬という先生なんですけど。本書いたりとか小説書いたりしていて、もともとJALのーチーフパーサーをやってた方で。その方がすごいのって、テレビにも取り上げられたくらいなんですけど、千葉にものすごい広い土地を買って、自分で家を建てたんです。木から切って18年かけて。
ー自分で?すごい方ですね!
天音:プールもあるんですよ家に。「やってやれないことはない、やらないからできないんだよ」っていう考え方なんです。「人生は面白くなきゃ人生じゃない」っていう。その方に出会って衝撃を受けて、そんなことができるんだなって考え方がいっぺんに変わって、私にもできる! って思えたんですよね。向上心、好奇心とかいっぱい持って、もっといろんなことやってみなさいっていう話を聞いた時にビビビ! って。それからはもうぶれなくなりました。
ーそんなに大きな出逢いだったんですね
天音:かなり大きかったですね、出会いってすごいです。


●ビジョンは紅白。その先のオリンピックも見据えてます
ーこれから先のビジョンはありますか?
天音:私はもともと熊本を愛するシンガーソングライターとして観光親善大使とか全国で熊本のいいところをPRする役割をやりたくて。熊本というよりは、みんなにふるさとを愛して欲しいなって想いでやっていて、ふるさとに戻ってくる人達を増やしたいっていう。今、過疎化じゃないですけど若い子たちがみんな都会に行っちゃってるんで、地域活性っていう面では、熊本にだけこだわらず、いろんなところで協力したいなって思います。田舎を盛り上げていきたいっていうのはありますね。
ービジョンは地域活性化ですか?
天音:そうですねー、おっきなところはそのへんにあって、今東京を拠点にしている理由が、ある程度の力を付けて地元のために動きたいっていうのがあります。30年間生きてきて、誰かの役に立ちたいっていう思いがどんどん強くなってて。最初は自己満だったんですよ。頑張ってる姿を両親が見たら喜ぶとか、そういうちっちゃいとこから始まるんですけど、応援してくれる人たちが増えてくるとみんな期待してくれるじゃないですか、この子だったらもしかしたら本当に紅白でちゃうかも!みたいな。それがあるから応援したいなっていう想いがあると思うので、「それは本当に出ます!だから見ててください!」っていう勢いで今突き進んでます。
ーではビジョンとしては紅白?
天音:そうですね、1番はそこですね。そしてちゃんと5年後のオリンピックも見据えてるんで。どこかの会場で必ず歌いたいですね。国歌斉唱したいです。
みひろさんの”芯の強さや自信”の先には明確なビジョンが存在した。
2016年、公式ファンクラブ〈美広場〉が始動!
旅の新番組も計画しているという。
ほかにも、CDアルバム2枚をリリース予定、9月にはニューヨークでのライブと、ますます加速を早めるシンガーソングライター「天音みひろ」にこれからも目が離せない。
(2015.12.15 都内某所)
取材・ライター:松元加奈
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ー主な経歴ー
2011 年 12月、月が太陽に恋をするという切なくも強い愛を歌う「泣月」にて全国デビュー。
半年足らずで1000枚を販売(全4曲自身が作詞作曲を担当)
全国デビューに伴い、テレビ熊本「夜はホンネで…」にゲスト出演しインタビューを受ける。(協賛の白岳しろより出演依頼)
・テレビ熊本「サウンドキッズ」へPV放送、コメント出演。
・その他ラジオ番組多数出演(RKK、ラジたま、福ミミラジオ etc...)
・デビュー前より地元人吉新聞にてミニコラムを毎月掲載「天音美広の夢への架け橋」。
・地元雑誌「どうぎゃん」インタビュー記事掲載。
2013年6月、大胆なイメージチェンジをはかりミニアルバム「うらはら」をリリース。
2014年11月には、自身の上京ストーリーをリアルに描いた、故郷を想う「おかえりがあるから」をリリースし、地元の観光親善大使を目指し活動を行う。
現在、ネットラジオ番組「BBtalk」のメインパーソナリティー、YouTubeチャンネル「MiHiRoom〜なんでもいい友〜!!」を配信中☆